「オーディブルを聴いても、ぜんぜん頭に入らない……」
オーディブルが頭に入らないのは、おかしなことではありません。耳で聴く本は、何かをしながら聴くと流れてしまうことがあります。入りやすくするコツとして、ボクが今試しているのは、頭を使わない作業と組むことと、知っている話から聴くことです。
この記事では、頭に入らない理由と、2026年9月にオーディブルを始めたボクが聴き始めた日に感じた「入った話・入らなかった話」、入りやすくする聴き方、それでも合わないときの選び方を書いています。
元小学校教師として、「全部は覚えなくていい」理由も書きます。
オーディブルが頭に入らないのは、おかしい?
おかしくありません。ボクも、流れることのほうが多いです。

ノイズキャンセリングのイヤホンで余計な音を消して、声に集中して聴いていても、です。ラジオ感覚で、声はスーッと入ってくるのに。
前に、AIに資料を読ませて作った解説の音声(GoogleのNotebookLM)を聴いていたときも、作業をしながらだと流れてしまうことがありました。
じゃあ、なぜ流れてしまうのか?
なぜ頭に入らない?
聴きながら別のことをすると、頭の中で「聴く」と「作業」の切り替えが起きているからかもしれません。人間はマルチタスクが苦手、とボクも聞いたことがあります。
調べてみると、それに近い実験がありました。アメリカの実験心理学の学術誌に2001年に載った研究で、2つの作業を切り替えながら進めると、切り替えるたびに時間のロスが出て、そのロスはルールが複雑な作業ほど大きくなっていました(Rubinsteinら、2001年)。

耳で聴く本に、そのまま当てはまるとは言い切れません。でも、頭を使う作業をしながら聴くほど声が流れやすい、というのは、うなずける話です。
ほかにも、頭に入らない原因はいくつか考えられます。
| 頭に入らない原因 | 手の打ち方 |
|---|---|
| 頭を使う作業をしながら聴いている | 皿洗いのような、体が覚えている作業と組む |
| なじみのない、難しい本から始めた | 知っている話・興味のある分野から |
| ナレーターの声が合わない | 作品ページのサンプルで、先に声を確かめる |
| 再生速度が速すぎる | 1倍に戻す(ボクもまだ1倍) |
| 聴き逃しても、戻らずに進めている | 再生画面の「30秒戻る」で戻る |
聴き始めた日に、頭に入った話・入らなかった話は?
ボクの場合、入ったのは「知っている話」でした。入らなかったのは、ポッドキャストです。
皿洗いをしながら『Steve Jobs SPEECHES』を聴いたら、けっこう頭に入ってきました。100点満点ではありません。でも「聞き流しできる程度の温度感」でした。

自分の興味のある分野だと、入ってくるのでは。ボクはそう思っています。スタンフォード大学の卒業式のスピーチは、YouTubeで何回も見ているので、それで入るのかもしれません。
逆に、試しに流したポッドキャスト『松本人志の放送室』は、あまり頭に入ってきませんでした。中身が悪いわけではなく、ラジオのトーク番組の形式です。なぜ入らなかったのかは、まだ分かりません。
| 聴いたもの | どうだったか |
|---|---|
| 『Steve Jobs SPEECHES』(スタンフォードのスピーチはYouTubeで何回も見た) | けっこう入った。聞き流しできる程度の温度感 |
| 1話が1分前後の雑学(『おとなのための知的雑学』) | ゆるく聴けて良いかも |
| ポッドキャスト『松本人志の放送室』(トーク番組) | あまり入ってこなかった(理由はまだ分からない) |
| 英会話のポッドキャスト | 「これは良い」と感じた |
30日たったら、この記録の続きを書き足します。
英語は、日本語ほど入らなかった
もうひとつ、はっきり差が出たのが英語です。日本語のフレーズは入るのに、英語は単語をいくつか拾える程度でした。
フィットボクシング3をプレイしながら、英会話のポッドキャストをリビングのHomePodで流したときのことです。日本語のフレーズ→単語ごとにゆっくり区切った英語→ふつうの速さの英語、の順でくり返す初級の番組でした。
パンチを打ちながらでも、日本語は頭に入ってきます。英語は、聞こえてはいるのに意味までつながらない。
日本語は毎日使っているので、聞き取れなかった所を頭が勝手に補っているのかもしれません。文字の順番が入れ替わった文章でも、なぜかすらすら読めてしまう。SNSで見かけたそんな話に近い感覚です(ボクの感じ方で、確かめたわけではありません)。英語はまだ耳が慣れていないので、集中しないと聞き取れないんだと思います。
それでも、プログラムの合間の休憩中や、「シッ!シッ!」と息を吐いてパンチしていないときは、英語もいくらか入ってきました。体感で、全体の3割くらい。
全部を聞き取れなくても大丈夫。英語の音に耳を慣らす時間だと思えば、ボクはこれで十分だと考えています。
聞き流しの英語が身につく2つの条件と、英語耳がない大人が最初に聴く教材は、オーディブルで英語学習をする記事にまとめました。
頭に入りやすくする聴き方は?
ボクが今やっている、またはやってみようと思っている聴き方は5つです。どれもお金はかかりません。
1. 頭を使わない作業と組む
ボクの場面は、皿洗いです。我が家は家事の担当が決まっていませんが、流れで皿洗いはボクになることが多い。手は動いていても、頭はほとんど使っていない時間です。
子どもの送迎の待ち時間(車の中)も、同じように入ってきやすい側です。逆に、ブログを書くときのように、キーボードで考えながら打つ場面になると、耳から入ってこなくなる感じがあります。
2. 知っている話・興味のある分野から
初めての内容を、初めての「耳で聴く本」で聴くと、なじみのないことが2つ重なります。まずは、YouTubeや雑誌で知っている話や、好きな分野の本から。ボクのSteve Jobsのスピーチが、まさにそれでした。
3. 短く区切って聴く
Audibleのアプリには、決めた時間で再生が止まるタイマーがあります。英会話のポッドキャストを再生中のボクの画面では、5分・10分・15分・30分・45分・60分・エピソードの終わり・自分で決めた時間から選べました。ボクは英会話のポッドキャストを、5分のタイマーで聴いてみました。

1話が短い作品を選ぶのも手です。さっきの雑学の本は1話が1分前後なので、ゆるく聴けて良いかもしれません。
4. 再生速度は上げすぎない
頭に入らないうちは、1倍でいいと思います。ボクもまだ1倍で聴いています。
ボクのiPhoneのアプリでは、再生速度を最大3.5倍まで選べました。使いやすそうなのは1.5〜2倍くらいのイメージですが、それより速くすると、集中して聴かないとダメそうです。
5. 9割は忘れていいと決める
元教師として、ここがいちばん大事だと思っています。聴き流しでも、行動が1つ変われば大成功です。全部覚えようとした人から脱落していくのが、大人の学びです。
そのかわり、気になった一言だけは拾います。たとえばジェームズ・クリアーさんの本を聴いたら、「2分ルール」という言葉が出てくるはず。そういう言葉が入ってきたら、そこだけ、あとで深掘りして調べます。
Audibleのアプリには、お気に入りの箇所や心に残ったセリフを、5〜44秒の音声で保存してメモを付けられる「クリップ」という機能もあります(Audibleのヘルプより)。
今夜の皿洗いで、知っている話を5分だけ。入ってきた一言が1つあれば、それで合格です。
それでも合わないときは、どうする?
目で読んだほうが入る人は、耳にこだわらなくていいと思います。声が生活音に埋もれているだけなら、イヤホンを見直す手もあります。
お金をかける前に、手持ちのKindle本を無料で読み上げさせて、耳で聴けるかを試す手もあります。やり方と、ボクが試した感想はKindleの読み上げ機能の記事に書きました。
| こんな方 | 合う選び方 |
|---|---|
| 目で読んだほうが頭に入る。雑誌や漫画が好き | Kindle+(旧Kindle Unlimited)(月額980円・2026年9月) |
| 水の音や生活音で、声が聞き取りにくい | ノイズキャンセリングのイヤホン(ボクはAirPods Pro 3) |
| 線を引いて、何度も読み返したい本 | 紙の本(ボクも、読み返す本は今でも紙で買います) |
| まだ耳で聴く本を試していない | オーディブルの30日無料体験 |
目で読むほうが入るなら、Kindle+(旧Kindle Unlimited)
ボクはKindle+を契約したまま、オーディブルを足しました。Kindle+は雑誌を読むのに最高です。漫画も。「目で見て楽しむ」のがKindle+。オーディブルも使い出したので、今は両方を使っています。
耳より目のほうが入る方は、雑誌も漫画も読めるKindle+から。
声が埋もれるなら、ノイズキャンセリングのイヤホン
皿洗いの水の音の中でも、ボクはAirPods Pro 3で声に集中できています。ノイズキャンセリング(まわりの音を打ち消す機能)のおかげで、音量を上げなくても声が埋もれません。
ただ、イヤホンを替えても、頭に入るかどうかは別の話です。ボクも、流れることのほうが多いと書いたとおり。「声を聞き取りやすくする道具」と考えるのが、ちょうどいいと思います。AirPods 4との違いはAirPods Pro 3とAirPods 4を比べた記事にまとめています。
水の音の中でも、声を聞き取りやすくするイヤホンです。Apple公式では42,800円(2026年9月25日)。
よくある質問
- オーディオブックは、聴いても意味ないですか?
-
全部覚えるつもりで聴くと、そう感じるかもしれません。ボクは「9割は忘れていい」と決めています。聴き流しでも、行動が1つ変われば大成功です。
- 頭に入りやすいのは、どんな本ですか?
-
ボクの場合は、YouTubeで何回も見ていたSteve Jobsのスピーチが、けっこう頭に入りました。知っている話や、興味のある分野からが入りやすいのでは、と思っています。
- 倍速で聴くと、頭に入りにくくなりますか?
-
速くするほど、集中して聴く必要がありそうです。頭に入らないうちは、1倍でいいと思います。ボクのiPhoneのアプリでは最大3.5倍まで選べて、使いやすそうなのは1.5〜2倍くらいのイメージです。
- 聴き逃したところには、戻れますか?
-
戻れます。Audibleのアプリの再生画面に「30秒戻る」ボタンがあります。
- ノイズキャンセリングのイヤホンなら、頭に入りますか?
-
声には集中しやすくなります。ただボクの場合、AirPods Pro 3で聴いても、流れることのほうが多いです。聞き取りやすくする道具、と考えるのがちょうどいいと思います。
- オーディブルが合わなかったら、何を選べばいいですか?
-
目で読んだほうが入る方や、雑誌・漫画が好きな方は、Kindle+(月額980円・2026年9月)が合います。何度も読み返したい本は、紙の本がおすすめです。
まとめ:迷ったらこれ1つ
- オーディブルが頭に入らないのは、おかしくない。作業をしながら聴くと、流れてしまうことがある
- 入りやすくするなら、頭を使わない作業と組み、知っている話から、短く区切って聴く(ボクが今試している聴き方)
- 9割は忘れていい。それでも目のほうが入るなら、Kindle+や紙の本で大丈夫
ボクは活字が苦手で、オーディブルも一度は後回しにしました。始めてみても、頭に入るのは一部だけ。それでも、知っている話なら耳から入ってくるのかもしれない、と思えたのは、聴き始めた日の小さな収穫でした。
迷ったら、知っている話を1冊、皿洗いのような頭を使わない時間に5分だけ。理由は、入らなかったときに「耳が合わないのか、本が合わないのか」を切り分けられるからです。
無料の30日を過ぎると、プレミアムプランは月額1,500円で自動的に更新されます(2026年9月)。お金がかからないやめ方は、オーディブルの無料体験の記事に書きました。
まだ試していない方は、30日の無料体験で「自分の耳に合うか」を確かめられます。


