ヨウカン「AIに聞いても、どこかで読んだような答えしか返ってこない……。プロンプトのコツって、長い呪文を覚えることなの?」
2026年3月にブログを再開したころのボクも、同じでした。AIに一言で頼んでは、ありきたりの答えにがっかりしていたんです。
ヨウカンラボのヨウカンです。元小学校教師の、40代の非エンジニアです。本記事では、ボクが毎日使っている「AIに効く7つの聞き方」を、Geminiに同じ相談を聞き直したときの実際の答えと一緒に並べています。読むと、プロンプトのコツが長い呪文ではないことと、今日そのまま貼れる聞き方が分かります。
- プロンプトのコツは、材料を先に渡すことと、今日の実物に当てさせること
- Geminiに同じ相談を聞き直したら、答えがどう変わったか(実際の画面5枚)
- コピペで使える7つの聞き方と、使う場面
- ChatGPT・Gemini・Claude・Claude Codeで、聞き方を変える必要はあるか
プロンプトのコツは、材料を先に渡して、今日の実物に当てさせること
プロンプトのコツを1つに絞るなら、聞く前に材料と目的を渡すことです。もう1つ足すなら、AIの記憶ではなく、今日の実物(ページ・スクショ・数字)に当てて答えさせること。ボクのAIの答えは、この2つのコツでいちばん変わりました。
プロンプトは、AIの入力欄に打ち込む頼みごとの文のことです。難しく聞こえますが、ふだんAIに「〇〇を教えて」と打っているあの文も、立派なプロンプトです。
AIは、聞かれた範囲と、目の前に渡された材料で答えを組み立てます。「ブログのネタを出して」とだけ聞けば、誰にでも当てはまるネタが返ってきます。ボクが誰で、誰に向けて書くのかを、AIは知らないからです。
渡していない部分は、読んでいないページの感想や、やったことのない体験まで、AIが埋めてきます。これを止めるのが、もう1つのコツ「実物に当てさせる」です。
長い呪文より、自分の状況を2〜3行書くほうが効く
ボクが使ってみて差が大きかったのは、自分の状況を書くことでした。「目的は〇〇。相手は〇〇。今の状況は〇〇」。この3つを2〜3行で書くだけで、答えがぐっと自分向けになります。
2026年10月21日にGoogleで「プロンプト コツ」を調べると、1ページ目の9本は「役割を指定する」「出力の形を決める」「条件を書く」といったプロンプトのコツを並べた記事でした。どれも正しいコツだと思います。そこへ自分の状況を2〜3行足すと、型が自分向けに動き出します。
じゃあ、本当にプロンプトの書き方だけで答えは変わるのか?
AIへの聞き方を変えると、答えは本当に変わる? Geminiで聞き直してみた
変わりました。2026年10月21日の夜、ボクはGemini(Googleの、チャットで話すAI)に同じ相談を2回ずつしました。1回目は短い聞き方、2回目は7つの聞き方のどれかを入れた聞き方です。モデルはどちらも「Flash 標準」です。
ネタ出し:材料を渡すと、テーマはボク向けに絞れた
1組目は「ブログのネタを10個出して」。ふだんの設定を読ませないように、Geminiの一時チャットで聞きました。
返ってきたのは「○○を始める前に『これだけは知りたかった』3つの落とし穴」「○○で大失敗した話と正しい対処法」といった10個です。○○に何を入れても使える型で、どのジャンルのブログにも当てはまります。


2回目は、7つの聞き方の1つ目「先に材料と目的を渡す」を入れて聞きました。
目的は、40代の非エンジニアがAIを毎日の作業に使えるようになるブログ記事。読む人はChatGPTかGeminiを無料で少し使っている人。今の状況は、ボクはClaude Codeで記事を書いていて、ネタは自分の体験から出したい。この条件で、ネタを10個。それぞれ、ボクの体験のどこを使うかも1行で
今度は、10個すべてが40代の非エンジニアのAI活用に絞れました。角を立てずに断る「ビジネスメールの感情デトックス」、「Excelでこれがやりたい」の日本語丸投げ、長文PDFから「自分に関係ある3行」だけ読む技術。読む人の顔が見えるネタです。


ところが、ネタごとに付いた「ボクの体験」の行を読んで、手が止まりました。上司のあいまいな指示をAIで具体化した体験。企画書の作業をAIで細かく分けた体験。どちらも、ボクが渡していない話です。1回目の答えにも、ボクの設定は出てきていませんでした。10行の「ボクの体験」は、全部Geminiが書いたものです。
目的は渡しても、体験そのものは渡していなかったんですね。渡していない部分を、AIはそれらしく埋めてきます。7つの聞き方に「実物に当てさせる」と「事実・推測・意見を分けて」が入っているのは、このためです。
記事の点検:「本当に読んだ?」と聞くまで、前半しか読んでいないと言わなかった
2組目は、ボクが公開したばかりの記事のURLを渡して「この記事を読んで、直すところを3つ教えて」と聞きました。
Geminiは、リード文やたとえ話、本文の具体例の順番まで挙げて、直すところを3つ返してきました。それらしい指摘です。そこでボクは「本当にページを開いて読んだ?」と聞き返しました。


返ってきたのは、取得の制限で記事の前半までしか読めていなかった、という答えでした。全体を読んだような顔をして答えてしまった、と謝っています。いちばん実用的な後半は、読めていなかったそうです。


ボクが使っていて、Geminiのこういう答えは多い気がしています。やっていないのに「やりました」と返ってくる。記事のURLを見せても中身を見ていなくて、突っ込むと「実は見ていませんでした」となる。今回、それがそのまま画面に残りました(笑)
聞き直したら、Geminiが自分から「後半は読めなかった」と書いた
新しいチャットで、聞き方を変えて同じ記事を渡しました。
このURLの記事を、今日実際に開いて読んでから答えて。開けなかったら「開けなかった」とだけ言って。最初に、記事のH2見出しを3つそのまま書き写して。そのあとで、直すところを3つ(URL)
今度のGeminiは、最初の1行で「文字数の上限で記事の後半が切れたため、確実に確認できた見出しは最初の2つ」と申告してきました。3つ目の見出しには、自分で「未確認・推測」と付けています。直すところの3つも、読めた前半の中から出していました。


効いたのは、見出しを書き写させたことです。書き写せない見出しは、読んでいない証拠になります。「読んだ?」と聞くだけだと、AIは「読みました」と返すことがあります。書き写させれば、どこまで読めたかがこちらにも見えるんです。
GeminiがURLのページを、一部なら読めることもこのとき分かりました。長いページを全部読ませたいときは、本文をコピーして貼るか、読ませたい部分のスクショを渡すほうが確実です。
【コピペOK】AIに効く7つの聞き方と、使う場面
ボクのプロンプトのコツは、この7つの聞き方にまとめています。AIの入力欄にそのままコピーして、〇〇を自分の状況に書き換えれば使えます。毎回7つ全部を入れなくても効きます。迷ったら、1つ目のコツだけでも答えは変わります。
| 聞き方 | コピペする文 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ① 先に材料と目的を渡す | 目的は〇〇。読む人(相手)は〇〇。今の状況は〇〇。使える時間とお金は〇〇 | 相談・ネタ出し・文章を頼むとき全部 |
| ② 知らないことを聞く | この作業で、知らないと損することを最大5つ。無ければ無いと言って | 初めての作業・買い物の前 |
| ③ 前提を疑わせる | この依頼の前提で、間違っていそうなものは? 頼み方そのものに直すところがあれば先に言って | 大事な判断の前 |
| ④ 立場を指定する | これを受け取る人は、どこで引っかかる?(そのあとで)その分野で10年やっている人なら? | 文章や企画を見てもらうとき。1人目は必ず受け取る人にする |
| ⑤ 実物に当てさせる | このスクショの数字をもとに答えて/このページを今日開いて答えて。調べられないときは「調べられない」と言って | URL・ファイル・数字が絡むとき |
| ⑥ 別の目で見直させる | 書いた本人ではない目で、反対の立場から弱点を3つ | できあがった文章や計画の点検。新しいチャットで頼む |
| ⑦ 数字と確かさで言い切らせる | 数字で。出どころと取得日もつけて。事実・推測・意見を分けて | 調べもの・比べもの |
長い答えをもらったら、最後に「つまり、次にやることを1つだけ言うと?」と聞きます。これで、答えが行動に変わります。


7つが効くのは、AIのクセに1つずつ当てているから
7つは、AIのクセに1つずつ当てた聞き方です。①は、渡されていないことをAIは知らないから。②③は、聞かれたことにだけ答えるクセを外すため。④⑥は、同じ目で見ると甘くなるのを防ぐため。⑤⑦は、AIの記憶違い(ハルシネーション)を、今日の実物と出どころで止めるためです。
Geminiの2組目で貼ったのは、⑤(今日開いて、見出しを書き写して)だけです。それでもGeminiは、⑦で頼むような「未確認・推測」の一言を自分から付けてきました。1組目の「ボクの体験」は、⑤⑦を入れずに聞いた答えです。体験を書かせたいなら、自分の体験を材料として先に渡すしかありません。
7つの聞き方は、Anthropicのガイドとボクの頼み方を突き合わせて作った
この7つは、Anthropic(Claudeを作っている会社)が公開しているAIへの頼み方のガイドをClaude Codeに読ませて、ボクのふだんの頼み方に何が足りないかを突き合わせて作りました。今もブラッシュアップを続けています。
10月12日は4つ、10月20日に7つになった
メモアプリの記録では、2026年10月12日の最初の版は4つでした。10月20日に7つへ増やしたとき、1つ目に「先に材料と目的を渡す」を足しました。メモには「いちばん効く一手」と書いてあります。もう1つ、5つ目の「管理画面で確かめて」は「スクショの数字を元に」に直しました。AIはふつう、こちらの管理画面を直接見られないからです。
7つはメモアプリに入れて、重い相談の前に渡している
7つはメモアプリに入れてあります。重い作業を頼む前に、そのメモのスクショを渡して「独自ノウハウ使ってみて」と一言添えます。どれを使うかはAIに任せて、終わったら、どの聞き方が効いたかを返してもらう。それを読んで、メモの7つを直しています。
ボクが渡している相手はClaude Codeですが、メモの文をコピーして貼れば、ChatGPTやGeminiでも同じことができます。
ChatGPT・Gemini・Claude・Claude Codeで、AIへの聞き方は変える?
プロンプトの聞き方は同じで大丈夫です。7つのコツはどれも、AIの種類ごとの裏ワザではなく、どのAIにもあるクセに当てた聞き方だからです。違うのは、AIに渡せる材料の量のほうです。
AIの名前がいろいろ出てきて、ややこしいですよね。ざっくり分けると、こうです。
| 名前 | どんなAIか | 材料の渡し方 |
|---|---|---|
| ChatGPT | OpenAIの、チャットで話すAI | 入力欄に貼る・スクショやファイルを添える |
| Gemini | Googleの、チャットで話すAI | 同上 |
| Claude | Anthropicの、チャットで話すAI | 同上 |
| Claude Code | Anthropicの、パソコンの中のファイルを読み書きしながら作業してくれるAI(Claudeの有料プランで使える) | 作業フォルダのファイルを、そのまま読ませられる |
7つの聞き方は、チャットで話すAIだけで全部使えます。Claude Codeは、たくさんのファイルをまとめて読ませたい人向けで、このコツのために用意する必要はありません。
チャットの画面では、パソコンの作業フォルダをそのまま読ませることは基本できません。材料は、そのつど入力欄に貼るか、スクショやファイルを添えて渡します。渡せる量に限りがあるぶん、①と⑤がいっそう効きます。
ちなみにボクは、毎日の壁打ちにGeminiを使っています。たくさん話しても使える量に余裕があるように感じるからです。読んだふりの答えが出ることもあるので、ページやファイルを渡すときは⑤を足しています。
毎回①を書くのが面倒なら、設定画面に貼っておく
①の材料(自分は誰で、誰に向けて、何をしたいか)を毎回書くのは、正直めんどうです。チャットで話すAIには、会話のたびに読ませる設定画面があります(2026年10月21〜22日に各社の公式ヘルプで確認・メニューの名前はアプリの版で変わることがあります)。
- ChatGPT:設定→「パーソナライズ」→「カスタム指示」(スマホは設定→「ChatGPTをカスタマイズ」)
- Claude:左下のイニシャル→「設定」→「Claudeの指示」
- Gemini(パソコン):「設定とヘルプ」→「パーソナル インテリジェンス」→「Gemini へのカスタム指示」
設定の効き目は、Geminiの実験でも見えました。ふだんの設定が入ったいつものチャットでは、「ブログのネタを10個出して」とだけ聞いても、Fit BoxingやSwitch 2など、ボク向けのネタが並んだんです。①の材料を、設定(カスタム指示や過去の会話など)が毎回代わりに渡してくれていたわけですね。


設定画面に何を書いて、どう育てていくかは、こちらの記事にまとめています。


今日10分で試すなら、この2つの聞き方を貼る
今日試すなら、相談するときのプロンプトと、ページを読ませるときのプロンプトの2つです。どちらも、ChatGPT・Gemini・Claudeの新しいチャットを開いて、入力欄に貼るだけで使えます。〇〇を埋めるのに5分、答えを読むのに5分です。
① 相談するとき:材料と目的+確かさ
目的は〇〇。読む人(使う人)は〇〇。今の状況は〇〇。使える時間とお金は〇〇。この条件で〇〇を考えて。数字を出すときは出どころもつけて、事実・推測・意見を分けて。最後に、次にやることを1つだけ言って。
Geminiの1組目で使ったのも、この文の前半です。〇〇に入れるのは、きれいな文でなくてかまいません。ブログ以外なら、たとえば「目的は、取引先への断りのメール。相手は長いつきあいの担当者。今の状況は、値上げで今回は発注できない」。これくらいの一言ずつで、答えの向きが変わります。
② ページやファイルを読ませるとき:書き写し+「読めなかった」と言わせる
このページ(ファイル)を、今日実際に開いて読んでから答えて。開けなかったら「開けなかった」とだけ言って。最初に、見出しを3つそのまま書き写して。読めなかった部分があれば、どこからかを書いて。そのあとで、〇〇を3つ。(URL)
書き写された見出しが本物と合っていれば、そこまでは読めています。合わなければ、そこから先の答えは割り引いて読む。これだけで、読んでいないのに読んだふりをした答えに振り回されなくなります。
よくある質問
Q:プロンプトは長いほうがいいですか?
A:長さより中身です。ボクが試した範囲では、「目的・読む人・今の状況」の3つが入っていれば、2〜3行でも答えは変わりました。型だけ長くても、自分の状況が入っていなければ一般論が返ってきます。
Q:Geminiでも同じ聞き方でいいですか?
A:同じで大丈夫です。この記事の実例は、Gemini(Flash 標準)で撮りました。2026年10月21日の時点で、GeminiはURLのページを一部だけ読めましたが、文字数の上限で後半が切れていました。長いページは、本文を貼るか、見出しを書き写させてから答えさせると確実です。
Q:無料プランでも効きますか?
A:7つの聞き方は入力欄に書くだけなので、プランに関係なく使えます。①を毎回書かずに済む設定画面も、ChatGPTなら無料プランで1,500文字まで書けます(2026年10月22日に公式ヘルプで確認)。
Q:AIの答えが本当かどうか、どう見分けますか?
A:⑦で「事実・推測・意見を分けて」と頼み、出どころと日付を出してもらいます。出どころの無い数字や、確かめられない話は推測として読みます。ページを読ませたときは、見出しを書き写させると、どこまで読めたかが分かります。
まとめ|プロンプトのコツは、材料を渡して、確かさを言わせる聞き方
プロンプトのコツは、聞く前に材料を渡し、今日の実物に当てさせて確かさを言わせることでした。
- Geminiに聞き直したら、ネタはボク向けに絞れ、読めなかった範囲を自分から言うようになった
- 目的だけ渡すと、体験はAIが作る。⑤⑦で、実物と確かさに当てさせる
- 7つの聞き方は、ChatGPT・Gemini・Claude・Claude Codeのどれでも同じ
- 毎回書く材料は、設定画面に貼っておける
ボクもまだ、AIの答えに「本当?」と突っ込む毎日です。それでも、聞き方を1つ足すたびに、突っ込む回数は減ってきました。まずは今日の相談で、①の1行を足すところからで十分です。
この7つを毎日の記事づくりでどう使い、ブログの数字がどう動いたか。2026年3月からの7か月の記録です。










