何を書けばいいのか、分からなくなった。
こんにちは、ヨウカンラボのヨウカンです。42歳、元小学校教師。このセリフは、9年前にブログを止めたときのボクの心の声です。
本記事では、ブログの軸を1枚のファイルにする「Vision.md」という考え方について書いています。読むと、AIと一緒にブログを運営する時代になぜ「軸の文書化」が効くのか、そして3つの質問に答えるだけの作り方が分かります。
まず、9年ブログを眠らせたボクの、いちばん泥臭い話から始めさせてください。
ブログが止まる本当の理由は「書けない」ではなく「決められない」

ボクのブログが9年止まった原因は、文章力でもネタ切れでもありませんでした。「このブログは何のためにあるのか」を、一度も言葉にしていなかったことです。
2015年にこのドメインでブログを始めた頃、ボクは毎日更新を続けていました。記事は書ける。アクセスも少しずつ育っていく。順調に見えますよね。
でもある日、手が止まりました。書いていたのは「新製品の開封レポート」とか「1週間使ってみて分かった10のこと」みたいな、どこの誰が書いても同じになる記事ばかり。「読者はこれを読んで面白いんだろうか。ボクが書きたい記事ってなんだ。オリジナリティってなんだ?」——この問いに、ボクは答えを持っていませんでした。
答えがないまま書き続けることは、できませんでした。そのまま9年。ただ、ドメイン代だけは毎年払い続けたんです。いま思えば、諦めていなかったんでしょうね。
Vision.mdとは:AIと共有する「ブログの北極星」1枚

Vision.mdとは、「なぜこのブログをやるのか」「何をもって成功とするか」だけを書いた、たった1枚のテキストファイルのことです。「.md」は飾りのないメモ帳ファイルの形式で、特別な道具は何も要りません。
ポイントは、これを自分のためだけでなく「AIに読ませるために」書くことです。Claude CodeのようなAIは、渡されたファイルを記憶の代わりにします。つまり軸を1枚にしておけば、AIはあなたの軸を踏まえて提案してくるようになるんです。
北極星という例えがしっくりきます。北極星は目的地ではありません。方角です。たどり着く場所ではなく、迷ったときに見上げるもの。Vision.mdはブログの北極星を、空ではなくファイルに固定する作業です。
AI時代こそ軸が要る:「何でも書ける」は「何も決められない」

AIで記事が量産できる時代に差がつくのは、書く力ではなく「書かない判断」だとボクは考えています。
AIに相談すると、提案は無限に出てきます。「このネタも書けます」「この切り口も有望です」。しかも全部、それなりに正しい。9年前のボクは選択肢が見えなくて止まりましたが、AI時代は逆です。選択肢が多すぎて溺れる。
では何を基準に選ぶのか? ここで軸の文書が効きます。ボクの相棒(Claude Code)は、新しい提案をするたびに、ボクのブログの決まりごと——体験していないことは書かない、読者を置き去りにする専門用語を使わない——と照らし合わせてきます。会議が速いんです。「それはウチらしくないからやめよう」が、一瞬で決まる。
軸を渡したAIとどんな会議をしているかは、こちらの記事に実録があります。

CLAUDE.mdとVision.mdの役割分担

Claude Codeを使っている方なら「CLAUDE.md(AIへの指示書)ならもう書いてるよ」と思うかもしれません。役割が違います。CLAUDE.mdは「どう動くか」、Vision.mdは「なぜやるか」です。
| CLAUDE.md | Vision.md | |
|---|---|---|
| 役割 | どう動くか | なぜやるか |
| 中身 | ルール・口調・手順 | 存在理由・成功の定義 |
| 例えると | 学級のきまり | 学級目標 |
きまりだけの学級は息苦しく、目標だけの学級は回りません。両方あって初めて、AIは「言われた通りに動く道具」から「分かってる相棒」になります。
ここだけの話、ボクも指示書は運用済みですが、Vision.mdはまだ作っている途中です。この記事は「完成した人の解説」ではなく「いま必要だと気づいた人の現在地報告」。それくらい、後回しにしがちで、でも効く1枚だと思っています。
作り方:3つの質問に1行ずつ答えるだけ

Vision.mdは立派な文書である必要はありません。次の3つの質問に、1行ずつ答えれば最初の1枚は完成です。
- Q1:このブログは、誰の・何のため?(ボクの場合「過去のボクと同じ場所で止まっている40代のため」)
- Q2:10年後も変わらない一文は?(ボクの場合「『今さら』を『今から』に」)
- Q3:やらないことは?(ボクの場合「体験のない記事・煽り・読者を置き去りにする言葉」)
コツは2つ。かっこつけないこと(誰にも見せなくていい文書です)。そして「やらないこと」を必ず入れること。軸とは結局、「やらないことの一覧」の裏返しなんです。
ちなみに「小さな行動から自分を作り直す」という考え方は、ボクが家トレの習慣づくりで実践した方法と同じ骨格です。その原典の話は本を読まずに完コピしていた習慣の仕組みでどうぞ。
まとめ:北極星は動かない。だから迷っても帰ってこられる

- ブログが止まる本当の原因は「決めていない」こと
- Vision.md=なぜやるかだけを書いた1枚。AIに読ませて初めて真価が出る
- CLAUDE.mdが学級のきまりなら、Vision.mdは学級目標
- 3つの質問に1行ずつ。かっこつけない。「やらないこと」を必ず書く
9年前のボクへ。「何を書けばいいか分からない」と画面の前で固まっていたキミに教えてあげたい。キミに足りなかったのは文章力でもセンスでもなくて、たった1枚の紙だったんだよ、と。
メモ帳を開いて、Q1にひと言だけ答えてみませんか? それが、あなたのブログの北極星の最初の光になるはずです。
AIとブログを再起動する全体の手順は、こちらにまとめています。

