AIでブログは書けるけど、毎回品質がブレる気がする…。
こんにちは、ヨウカンラボのヨウカンです。42歳、元小学校教師の非エンジニア。Claude Code(ボクは「ジョブズ」と呼んでいます)という相棒と、9年休眠していたブログを再起動しました。
本記事では、コードが一行も書けないボクがClaude Codeに作らせた「ブログ運営スキル」6つの中身を見せています。読むと、AIに“自分専用の作業”を覚えさせるという発想と、その実例が分かります。
「スキル」と聞くとプログラミングの話に思えますが、ここで紹介するのは全部、ボクが日本語の指示だけで作ったものです。
なお、この「スキル」はClaude Codeの公式機能名では「Agent Skills」と呼ばれます。本記事では分かりやすく、以降は「スキル」と表記します。

そもそもClaude Codeの「スキル」って何?
ひとことで言うと、AIに“自分専用の作業手順”を覚えさせる仕組みです。一度作っておけば、毎回同じやり方・同じ品質で動いてくれます。コードは要りません。自分がやっている手順を言葉で書いて渡すだけです。

正体は、ただのテキストファイル(「SKILL.md」という名前の手順書)です。賢いのは、その呼び出し方。ボクが毎回「このスキルを使って」と指示しなくても、AIが会話の内容を見て「あ、これはあの手順書の出番だ」と自分で判断して呼び出してくれます。しかも、使うときだけ読み込むので、AIの頭(処理できる情報量)を無駄に圧迫しません。料理人が、必要なときだけ棚から該当のレシピカードを取り出す——そんなイメージです。
普通にAIに「記事を書いて」と頼むと、その時の気分次第で出来がブレます。FAQを入れる日もあれば、忘れる日もある。装飾が整う日もあれば、崩れる日もある。毎回「あれもやって、これもやって」と説明し直すのも地味に疲れます。
スキルは、その「毎回の説明」を1回で固定してしまう道具です。料理でいえば、頭の中のレシピを紙に書き出して、誰が作っても同じ味になるようにする感覚。ボクはこれを知ってから、ブログ運営の“ムラ”がぐっと減りました。
つまり、スキルを作る一番の理由は「自分の頭の中にしかなかった手順を、外に出して“資産”に変える」こと。今日のボクのやり方を手順書にしておけば、半年後に忘れていても、AIが代わりに覚えていてくれます。ひとり運営でいちばん怖い『その日の気分・体調・記憶頼み』から卒業できる。これが、スキルの本当のうまみです。
「非エンジニアにそんなの作れるの?」と思いますよね。ボクも最初はそう思っていました。でも、やっていることは「自分の手順を言葉にする」だけ。元小学校教師のボクには、むしろ“授業の指導案を書く”のに近い作業でした。
ボクが作った「ブログ運営スキル」6つの一覧
結論から、ボクがブログ運営のために作った6つを並べます。どれも「ボクが毎回やっていた手作業」や「あったら便利だな」と思った工程を、Claude Codeに相談しながら形にしたものです。
| ボクの呼び方 | 動く合図(こう言うと発動) | してくれること |
|---|---|---|
| 記事を書くスキル | 「記事を書いて」「新規記事」 | 競合を調べ、構成を立て、装飾まで一気に下書きする |
| リライトするスキル | 「リライトして」「過去記事を直して」 | 古い記事を今の基準で診断して、直す場所を出す |
| SEOを整えるスキル | 「SEO提案」「メタタイトル」 | タイトルと説明文を検索向けに評価して提案する |
| 装飾を組むスキル | 「WP投稿用に整えて」 | WordPressの見た目ブロックを崩れない形で正確に出す |
| CVを仕込むスキル | 商品リンクを置くとき自動で | 商品リンクの直前に、自然な一言を自動で添える |
| 数字を見張るスキル | 体重や日付を書くとき自動で | 体重や日付などの数字の取り違えを機械的に見つける |

名前はボクが勝手に付けた“あだ名”で、中身はただのテキストファイルです。特別なアプリも有料ツールも使っていません。これだけで、記事1本にかかる手間と、見落としの数が大きく変わりました。
特に効いた3つを、なぜ効くのかまで正直に
6つの中でも、ボクの運営を一番変えたのは「記事を書くスキル」「装飾を組むスキル」「数字を見張るスキル」の3つでした。順番に、なぜ効くのかまで書きます。
このスキルは、毎回「競合を調べる→空白を見つける→ボクの体験を当てる→構成を立てる→装飾する」という同じ順番を踏みます。順番が固定されているので、その日の気分で工程が抜けません。なぜ効くか=品質が“その日の調子”に左右されなくなるから。FAQの入れ忘れや、結論を後回しにする悪い癖が、仕組みで防がれます。しかもこのスキルには、記事が1本仕上がるたびに、ボクの文体の癖・使わないNG表現・トーン・一次情報(実体験や数値)を覚えさせています。だから使うほど“ボクらしさ”の精度が上がっていきます。
WordPressの装飾(ボックスやステップ表示)は、手で打つと記号ひとつのミスで表示が崩れたり、古い形式のブロックで出力されてしまったりします。そこでボクは、WordPressに“テスト用の記事”を1本作り、そこに装飾を貼った実際の生コードを、Claude Codeに「このSWELLブロックの装飾を覚えてね」と学習させました。このスキルは、その“表示確認済みの正しい型”だけを出してくれます。なぜ効くか=時短と、崩れの事故防止を同時に解決するから。装飾で消耗していた時間が、まるごと中身を考える時間に変わりました。
ボクのブログには「85.1kgから-16kg減らした」という、嘘をつけない数字があります。これを別の記事でうっかり「-15kg」と書いてしまうと、一気に信頼を失います。このスキルは、そういう数字の取り違えを機械的に見つけてくれます。なぜ効くか=記憶に頼らず、一次情報の正確さを守れるから。人間がいちばんミスする場所を、機械が見張ってくれる安心感は大きいです。

もう一つ大事なのが「どのモデル(AIの頭脳)に任せるか」です。スキルが“手順書”なら、モデルは“その手順をこなす頭脳の強さ”。この2つはセットで効きます。ボクの場合、重い新規記事の執筆はいちばん賢いモデルでじっくり、ちょっとした修正は軽くて速いモデル、と使い分けています。同じスキルでも、任せるモデルで仕上がりが変わるんです。詳しい選び方は、こちらの記事にまとめました。

非エンジニアでも、スキルは作れる
作り方の入り口は、たった1つです。「自分がいつもやっている手順を、言葉にしてAIに渡す」。これだけ。プログラミングの知識はゼロで大丈夫です。
たとえば「記事を書くスキル」なら、ボクは自分が普段やっている「まず競合を見て、ない情報を探して、自分の体験を足して…」という流れを、そのまま文章で書き出しました。AIはそれを“手順書”として保存し、次からはその通りに動きます。指導案を書く感覚に近くて、元教師のボクには馴染みのある作業でした。
もう少し具体的に、ボクが実際にやっている「作り方の手順」を3ステップで見せます。
- 名前と「動く合図」を決める:何をするスキルか、どんな言葉で呼び出したいかを最初に書く。
- 手順を上から順に書く:自分が毎回やっている作業を、箇条書きで並べるだけ。
- 「守ること」を足す:一人称は「ボク」、結論は最初に、など“外せないルール”を書き添える。
文章だけだとイメージしづらいと思うので、「記事を書くスキル」の“骨組み”だけお見せします。実際にはここにボク独自のルールがびっしり入りますが、骨格はこれだけシンプルです。
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name: 記事を書くスキル
description: 「記事を書いて」「新規記事」と言われたら発動する
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## 手順
1. 競合の上位記事を調べる
2. まだ誰も書いていない“空白”を見つける
3. ボクの一次情報(体験・数値)を当てる
4. 結論を最初に置く形で構成を立てる
5. SWELL装飾を付けて下書きにする
## 守ること
- 一人称は必ず「ボク」
- 各見出しの直後に、3行以内で結論を即答する
- 商品リンクの直前には、必ず自然な一言を添える
どうでしょう。プログラムというより、後輩に渡す“引き継ぎメモ”や、授業の指導案にそっくりですよね。中身は全部、ふつうの日本語です。これを6つ分、自分の作業ごとに用意した——それがボクの「ブログ運営スキル」の正体です。
最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。ボクのスキルも、使いながら「ここが抜ける」「この順番がいい」と気づくたびに、少しずつ書き足してきました。1回作って終わりではなく、育てていくものです。
しかも、その「育てる」作業も難しくありません。ボクがやっているのは、呪文のような難しい指示を書くことではなく、Claude Codeに「このスキル、うまく発動しないのは何で?」「こういう要素も取り込めない?」と相談するだけ。発動する合図(トリガー)も中身も、そうやって会話しながら調整しています。
この6つのスキルの“中身そのもの”(AIに渡している指示書の全文・補助スクリプト・つまずいた場所の直し方)は、コピペしてそのまま使える「完成ファイル一式」として、いま別の場所にまとめています。この記事だけでも「発想」と「作り方の骨組み」は持ち帰れるように書いたつもりですが、「自分のブログにそのまま入れて即運用したい」という方に向けた本体は、追って案内します。
ブログ運営をAIとどう半自動化しているか、その全体像はこちらのロードマップにまとめています。今日のスキルは、その地図の中の“道具”の話です。

まとめ:コードが書けないと諦めていた自分へ
スキルづくりは、プログラミングではありませんでした。「自分の頭の中の手順を、言葉にして残す」という、誰にでもできる作業でした。むしろ非エンジニアのボクのほうが、“どこでつまずくか”を体で知っているぶん、役に立つ手順書を書けたと思っています。
9年前、コードが書けないからとブログの仕組み化を諦めていたボク。あの頃の自分に「動かす道具は、もう日本語だけで作れるようになったよ」と教えてあげたい……いや、当時はまだAIがこんなに賢くなかったんだから、伝えたところでどうしようもなかったんですけどね(笑)。それでも、今こうして道具が手に入ったのは事実です。難しいのは技術じゃなくて、自分の手順を言葉にする一手間だけでした。
まずは1つ、あなたが毎回めんどくさいと感じている作業を、言葉にしてAIに渡してみてください。それが、あなた専用の最初のスキルになります。
毎月の作戦会議や、実際の運営記録は、こちらの制作ログで公開しています。スキルが実際にどんな記事を生んでいるか、答え合わせができます。

