AIに記事を書かせるのはラクだけど、「この内容、本当に合ってるの?」って毎回ちょっと不安なんだよね……。
その不安、ボクもまったく同じでした。こんにちは、ヨウカンラボのヨウカンです。42歳、元小学校教師、仙台在住。コードは一行も書けません。そんなボクが、AI(Claude Code)を相棒にこのブログを半自動化で動かしています。
ラクになった一方で、ずっと引っかかっていたことがあります。AIは、間違ったものを作っても平気で「できました!」と報告してくるのです。先日も、画像の設定が古い書式のまま壊れていたのに、AIは堂々と「完成です」と言ってきました。
この記事では、AIに記事を書かせるときの「品質が不安」を、ボクがどう解決したかを、非エンジニアの目線でそのまま書きます。結論を先に言うと、答えは「AIに、自分の作品を自分でチェックさせる“検品ロボット”を持たせること」でした。これはAIをつくっているAnthropic(アンソロピック)自身が「一番効果が大きい」と言っている考え方でもあります。専門用語は全部、やさしく言い換えながら進めます。
- AIに記事を任せると、なぜ「ウソ」まで完成扱いされてしまうのか
- Anthropicが「一番効果が大きい」という対策を、非エンジニア向けに噛み砕くと
- ボクが実際にAIへ持たせた「記事の検品ロボット」の中身
- 導入してブログ運営がどう変わったか(実例つき)
- コードが書けなくても“検品ルール”を持たせる考え方
AIに任せて気づいた怖さ——“それっぽいウソ”も「できました」と報告してくる
AIに記事を書かせて一番ヒヤッとするのは、AIが「だいたい出来た」と思った瞬間に手を止めて、堂々と完成報告してくることです。たとえ中身が間違っていても、です。
元教師のたとえで言うと、こうです。テストを解いた生徒が、答え合わせをせずに「先生、全部できました!」と自信満々で提出してくる。でも丸つけをすると、いくつか間違っている。AIは、この「答え合わせをしないまま提出してくる生徒」に、よく似ています。

実際にボクが先日やられたのは、画像の設定でした。記事に9枚の画像を入れたのですが、そのうち4枚が、ほんの少しだけ古い書式で書かれていました。見た目には表示されているのに、編集画面では「このブロックには無効なコンテンツが含まれています」という警告が出る状態。それでもAIの報告は、ひとこと「完成です」。もしボクが気づかなければ、そのまま読者に見せていたところでした。
これは、AIが「賢くないから」起きるのではありません。「自分の作品を確かめる手段を持っていないから」起きるのです。確かめる物差しが無ければ、AIにとっては「それっぽく出来た=完成」になってしまう。ここを放っておくと、間違いに気づく役目が、ぜんぶ自分(人間)に回ってきます。
一番怖いのは「ウソ」を自信たっぷりに書いてくること
もっと怖いのが、事実のウソ(いわゆるハルシネーション)です。AIは、知らないことでも、それっぽい文章で埋めてしまうことがあります。ボクも過去に、自分の体験談の数字をAIにそれらしく“盛られて”、危うくそのまま公開しかけたことがありました。
ネット上でも「AIにブログを自律運用させたら、内容がウソの記事まで品質チェックを全部すり抜けて公開された」という体験談を見かけます。つまりこれは、ボクだけの問題ではなく、AIに任せる人なら誰もがぶつかる壁なんです。だからこそ、人間が見張り続けるのではなく、AI自身に“答え合わせ”をさせる仕組みが要ります。

そもそもボクがどうやってAIでブログを動かしているかは、こちらに書いています。

答えは「AIに、自分でチェックする手段を持たせる」——Anthropicも“一番効果が大きい”と言っている
ボクが救われたのは、AIをつくっているAnthropic(アンソロピック)の考え方でした。彼らは、AIに仕事を任せるときの一番大事なコツとして、こう言っています。「AIに、自分の作業を自分でチェックできる手段を与えなさい」と。
噛み砕くと、こういうことです。AIに「OKかダメか」を自動で出してくれる“検品ロボット”を持たせる。すると、AIは「作る→検品にかける→ダメな所を直す→OKが出るまで繰り返す」を、自分でぐるぐる回せるようになります。人間が毎回チェックしなくても、合格してから報告が上がってくる。
逆に、この“検品ロボット”が無いと、「それっぽく出来た」だけが唯一の合図になり、あなた自身が検品係になってしまう。Anthropicは、ここを「検証できないものは、出してはいけない」とまで言い切っています。
エンジニアの世界では「テスト」や「校正ツール」がこれにあたります。むずかしく聞こえますが、要は“答え合わせを自動でやってくれる小さな道具”のこと。文章の世界に置きかえれば、「NGワードが入っていないか」「数字が間違っていないか」「リンクが切れていないか」を機械的にチェックする、自動の校正+出荷前検品です。
ボクがやったこと——記事専用の「検品ロボット」をAIに持たせた
そこでボクは、AI(Claude Code)に相談して、このブログ専用の“検品ロボット”を作ってもらいました。記事が出来上がったら、ボクへ「完成しました」と報告する前に、必ずこのロボットを通す、というルールにしたんです。

中身は、ボクがこれまで踏んできた失敗を、そのままチェック項目にしただけです。難しいことはしていません。
| 検品する項目 | 過去にやらかした失敗 |
|---|---|
| 使ってはいけない言葉 | ブログの世界観に合わない決まり文句が混ざる |
| 一人称の表記ゆれ | カタカナの「ボク」が、つい漢字表記に化けている |
| 数字の取り違え | 体重や日数など、変えてはいけない数字が書き換わる |
| リンク切れ | 記事内のリンク先が消えていて“404”になっている |
| 画像の古い書式 | キャプションが古い書式で、表示エラーになる |
このロボットは、合格なら「OK」、ダメなら「ここがダメ」と理由つきで教えてくれます。そしてダメな所が一つでも残っている間は、AIは「完成」と報告できない——そういう約束にしました。
この記事の「ひとつ前の記事」が、実際に検品で救われた
抽象論だと伝わりにくいので、実例を。この検品ロボットを作った直後、ボクはある記事(40代のやり直しがテーマの記事)を直していました。仕上がったので、AIにこの検品ロボットを通させたところ——一発で「ここの言い回しが、ブログのトーンと違う」「ここが常体になっていて、ですます調と揃っていない」と、複数の指摘が返ってきたのです。
そこを直して、もう一度検品。今度は「指摘なし(合格)」。それを確認してから、ボクのところへ報告が上がってきました。以前なら、この指摘たちはボクが目視で見つける役目でした。それが、報告が来た時点ですでに片付いている。先ほどの画像のエラーも、いまならこの検品で公開前に弾けます。地味ですが、これがボクにとっては革命でした。
「いきなり書かせる」より「設計してから書かせる」のが効く、という話とも地続きです。
導入して何が変わったか——「安心して任せられる」が一番の収穫
検品ロボットを入れて、ブログ運営はこう変わりました。

- 手戻りが減った:表記ゆれ・リンク切れ・画像エラーを公開前に機械が見つけてくれる
- 目視の負担が減った:報告に「合格しました」という証拠がつくので、ボクは中身の判断に集中できる
- 安心して任せられる:「ちゃんと答え合わせした上で言ってるんだな」と信じられる
一番大きいのは、3つめの「安心して任せられる」です。AIに任せる最大の不安は、結局「目を離したすきに、変なものを出していないか」でした。検品という“答え合わせ”が間に挟まるだけで、その不安がぐっと小さくなる。Anthropicが言う「そばで見張る作業から、任せて立ち去れる作業へ」が、非エンジニアのボクにも起きたんです。
AIに“パソコンの作業そのもの”を任せる感覚は、この記事が分かりやすいです。

非エンジニアでも作れる——“コード”でなく“ルール”を日本語で書くだけ
「検品ロボットなんて、プログラミングできないと無理でしょ?」——そう思いますよね。ボクもそう思っていました。でも、出発点はコードではなく「ルールを日本語で書き出すこと」です。

やることは2つだけ。①自分が過去にやらかした失敗を、箇条書きで書き出す。②それを「完成と言う前に、毎回これをチェックして」とAIに渡す。たったこれだけで、AIは「自分専用のチェックリスト」を持つことになります。実際の道具(プログラム)の部分は、AIに「この項目を機械で確かめられるようにして」と頼めば、AIのほうで形にしてくれました。
大事なのは、完璧なロボットを最初から作ろうとしないことです。ボクのも、失敗するたびに「じゃあ次からこれもチェックして」と一行ずつ足して育てています。先ほどの画像エラーも、やられた翌日に「画像の書式も検品して」と一行足しました。失敗が、そのまま検品項目になる。これなら、コードが書けなくても続けられます。
「日本語のルールでAIを動かす」考え方は、こちらでも触れています。

よくある質問
いいえ、目視はやめません。検品ロボットが得意なのは「機械で決められること」(NGワード・数字・リンク切れ・書式)です。一方、体験談の温度感やトーンが自分らしいかは、最後は人間の目が要ります。検品ロボットは“目視の前さばき”——人間が見るべき所だけに集中させてくれる道具、という位置づけです。
機械の検品だけで100%は防げません。事実のウソは、検索で裏が取れる数字や固有名詞を必ず確認するルールとセットにします。ボクの場合は「自分の体験談の数字は変えない」「検索で裏が取れる数値は確かめる」を検品項目に入れつつ、最終的には自分の記憶と照らし合わせています。仕組み+自分の目の二段構えが安全です。
始められます。ボク自身、コードは一行も書けません。出発点は「自分の失敗を日本語の箇条書きにする」ことだけ。それをAIに渡して「完成の前に毎回チェックして」と頼めば、最初の検品ルールになります。道具の部分はAIに任せて、自分は“何を確かめたいか”を日本語で決めるだけで十分です。
まとめ|AIに任せる鍵は「賢さ」より「答え合わせ」
- AIは間違っていても「できました」と報告する(答え合わせをしない生徒)
- 対策は「AIに自分でチェックさせる手段=検品ロボットを持たせる」(Anthropicも一番効果が大きいと明言)
- 中身は“自分の失敗を箇条書きにしたチェックリスト”でいい
- 導入の一番の収穫は「安心して任せられる」こと
- コードでなく「日本語のルール」から始められる。失敗のたびに一行ずつ育てる
AIに任せると聞くと、つい「どれだけ賢いか」に目がいきます。でも、非エンジニアのボクが半年やってみて一番効いたのは、賢さではなく、「ちゃんと答え合わせをさせること」でした。生徒が優秀かどうかより、提出前にもう一度見直す習慣がある子のほうが、結局ミスが少ない。AIも、まったく同じだったんです。
この「検品ロボットの全項目」と「非エンジニアでも作れる手順」は、近いうちにもう少し詳しい形で、まとめてお渡しできるようにする予定です。まずはこの記事で、考え方だけでも持ち帰ってもらえたらうれしいです。
そもそも9年眠っていたブログを、AIでどう再起動したのか。その3ヶ月の全記録はこちらです。

SWELL×AIでブログを半自動化していく、始め方の話もどうぞ。

ボクは40代の再起を、試したことも失敗も含めてX(@youkan0302)で毎日ぽつぽつ書いています。同じように「もう一回やろう」と思っている人は、よかったらのぞいてみてください。
手順やテンプレを「そのまま使える形」でまとめたものは、これからnoteに置いていく予定です(準備中)。

