- 2026年7月時点、入れる価値のあるアプリは驚くほど少ないです。ClaudeもGeminiも、公式のApple Watchアプリを出していません。
- 代わりに強いのが「ショートカット」。標準アプリだけで、自分専用のボタンを手首に置けます。作り方を3つ(うち手首で使えるのは2つ)、全部載せました。
- ボクが課金しているアプリはAutoSleepの1本だけ。安静時心拍数が65〜75bpmから48〜54bpmまで下がった記録も出します。
- 秋のwatchOS 27でSiriが変わります。今アプリを買い足すより、待ったほうがいいものもあります。
「Apple Watch おすすめアプリ」で検索して、10選や20選の記事を開いて、そっと閉じた。ボクにも覚えがあります。知らないアプリの名前が並んでいるだけで、「で、結局どれを入れたら生活が変わるの?」には誰も答えてくれないんですよね。
書いているのは、Apple Watch Ultra 2を毎日つけっぱなしにしている43歳の非エンジニアです。ブログの運営をAIに手伝ってもらっているので、手首でAIが使えるのかがずっと気になっていました。
ここには以前、「標準アプリのままで十分です」と書いていました。でもあなたが探しているのはアプリであって、探さなくていい理由ではないですよね。なので2026年7月、ぜんぶ調べ直しました。答えは「入れるアプリ」ではなく「作るボタン」でした。
2026年7月の現実|手首に、AIはまだ届いていません
いきなり残念なお知らせです。ChatGPTもClaudeもGeminiも、公式のApple Watchアプリを出していません。2026年7月時点で、です。App Storeで3社の名前を掲げているApple Watchアプリは、すべて第三者が作った非公式のものです。
ボクも「Apple WatchはAIが遅れているなぁ」となんとなく感じていたのですが、調べたら本当にそのとおりでした。ここを正直に書いてくれる記事が少ないので、まず表にします。
| やりたいこと | 2026年7月の答え |
|---|---|
| Claudeを手首で使う | 公式アプリなし。非公式アプリのみ |
| Geminiを手首で使う | 公式アプリなし。GoogleはAndroid系の時計(Wear OS)にだけ提供 |
| ChatGPTを手首で使う | 公式アプリなし。非公式アプリのみ |
| Siriに賢く答えてほしい | 今は苦手。秋のwatchOS 27で刷新予定 |
| 健康データをAIに読ませる | Claudeが2026年1月に対応。ただし米国で先行提供 |
「Apple Watchの健康データをClaudeに読ませる」は、もう存在します
ここが今回いちばんの発見でした。2026年1月、ClaudeがApple Health(iPhoneの「ヘルスケア」アプリ)とつながるようになりました。心拍数・睡眠・運動の記録をAIに渡して、傾向を説明してもらう使い方です。
Apple Watchで測ったデータは、そのままヘルスケアに貯まります。つまり手首のアプリは要らなくて、母艦側のClaudeが受け取ってくれる形です。手首に賢さを持ち込むのではなく、手首は測るだけ。役割分担としては、かなり気持ちがいい。
秋のwatchOS 27で、Siriがようやく作り直されます
Apple Watchのいちばんの弱点は、ボクの実感ではSiriの物足りなさです。話しかけても意図を汲んでくれず、結局iPhoneを取り出す。あの徒労感、伝わりますかね。
ここが変わります。開発者向けに配られているwatchOS 27では、Apple Watchに独立した「Siriアプリ」が入り、iPhone・iPad・Macと会話の続きを引き継げる形になりました。今の一問一答から、ちゃんとした話し相手へ。Appleは9月の配信を予定しています。
だからボクの立場ははっきりしています。非公式のAIアプリに今からお金を払うのは、待ったほうがいい。数ヶ月で前提がひっくり返る可能性が高いからです。それより、標準機能で組める仕組みを先に作っておくほうが確実でした。
今いちばん強いのは「ショートカット」|自分専用ボタンの作り方3つ(手首で使えるのは2つ)
ここからが本題です。Apple Watchで本当に効くのは、アプリを入れることではなく「ショートカット」で自分専用のボタンを作ることでした。追加料金はゼロ。標準アプリだけで完結します。
ショートカットはiPhoneで作って、手首に送り込みます。文字盤にも置けるので、手首を上げて1タップで仕事が終わる。ボクがApple Watchに求めていたのは、まさにこれでした。
先に言っておくと、ここで紹介する2つのボタンは、この記事を書きながら組んだばかりです。今まで手首でここまでやっていなかったんですよね。だからボクも、ここから毎日に組み込んでいきます。あなたと同時スタートのつもりで読んでください。
ひとつだけ、つまずきやすい場所があります。ショートカットの詳細(ⓘ)を開いて「Apple Watchに表示」をオンにしないと、手首側に出てきません。ここで「作ったのに無い……」となる人が多いところです。先に言っておきますね。
ショートカットそのものが初めての方は、用語のところから説明した記事を先に置いておきます。

レシピ①:声で思いついたネタを、その場でメモに落とす
ブログをやっている人には、これがいちばん効くはずです。アイデアは机の前では出ません。皿を洗っている時、運動している時、歩いている時に限って降ってきて、手を拭いている間に消える。あれを取り逃さないためのボタンです。
- 先に「メモ」アプリで空のメモを1枚作り、1行目に「ネタ帳」と書いておく
- 「ショートカット」アプリを開いて、右上の「+」をタップ
- 「入力を要求」を追加し、種類を「テキスト」に。質問文は「ネタは?」など短く
- 「メモに追加」を追加し、追加先に①で作った「ネタ帳」を選ぶ
- 名前を「ネタ」にして保存。短い名前ほどSiriで呼びやすい
- 詳細(ⓘ)を開いて「Apple Watchに表示」をオン。ここを忘れると手首に出ません
- Apple Watchの文字盤を長押し →「編集」→ コンプリケーションに「ショートカット」を置き、一覧から「ネタ」を選ぶ
ポイントは①と④で行き先を1枚に固定するところ。毎回メモが増えると、あとで読み返す気が失せます。1枚に積み上げていくと、それがそのままネタ帳になります。手首で押す、しゃべる、終わり。ここまで10秒かかりません。
「メモなら標準アプリでよくない?」と思いますよね。実はwatchOS 26から、Apple Watchに純正の「メモ」アプリが載りました。声でメモを作るだけならそれで足ります。それでもボクがショートカットを勧めるのは、行き先を1枚に固定できるから。バラバラのメモが増えないぶん、あとで読み返せるんですよね。
レシピ②:「2分だけやる」を、押した瞬間に始めさせる
やる気が出ない日のための、逃げ道封じのボタンです。ボクが-16kg(85.1→69.2kg)落とせた仕組みの中心は「2分ルール」で、とにかく2分だけ始める。その2分を、考える前にスタートさせます。
- 新規ショートカットに「タイマーを開始」を追加し、2分に設定
- (余裕があれば)「集中モードを設定」を足して、「おやすみ」を「オフにするまで」オンにする
- 名前を「2分」にして保存 →「Apple Watchに表示」をオン → 文字盤のコンプリケーションに置く
「2分のタイマーなら標準アプリでよくない?」と思いますよね。②まで足すと、通知まで一緒に止まります。ボクが標準のタイマーではなくボタンにしたのは、ここが効くからです。2分やると決めた瞬間に静かになるので、途中でLINEに引き戻されません。
②を入れた場合、ひとつだけ手作業が残ります。分単位で自動的に戻す指定はできないので、タイマーが鳴ったら手首でオフに戻してください。ここだけは半自動です。運動だけでなく、ブログを書き出す時にも同じボタンを使っていくつもりです。
レシピ③:AIを開くまでの手数を、iPhone側で1タップにする
手首では動きませんが、セットで効くので書いておきます。ボクはiPhone側に「Claudeを開く」「Geminiを開く」だけの単純なショートカットを置いています。中身は「Appを開く」1個だけ。それでも、ホーム画面でアプリを探す数秒が消えます。
この形にしておくと、秋にSiriが賢くなった時、手首から呼び出す先としてそのまま使えるはずです。今のうちに置き場所だけ決めておく、という準備ですね。
ボクが課金し続けている、たった1本のアプリ
AutoSleep(1,000円ほどの買い切り。サブスクではありません)です。これだけは標準アプリでは代わりが利きませんでした。特別な設定はいりません。つけて寝るだけ。
なぜ睡眠かというと、体重より正直だからです。体重は水分や食事のタイミングで1〜2kg簡単に動きます。朝の数字に一喜一憂して、それだけで気分が沈む日もありました。
その点、安静時心拍数はごまかしが利きません。数ヶ月かけて、ゆっくり確実に変わります。
- 85.1kgだった頃:65〜75bpm(階段を上がるだけで息が切れる)
- -16kg落とした現在:48〜54bpm(睡眠中の最小は42bpm)

面白いのが、この変化に自分では気づいていなかったこと。AutoSleepの画面をスクショしてAIに渡し、傾向を読んでもらって初めて分かりました。データは貯めるだけでは意味がなくて、読んでくれる相手が要るんですよね。だから前半に書いたClaudeの健康データ連携が、ボクには刺さっています。
なお心拍数は人それぞれです。ボクの数字は目安として眺めるくらいにしてください。気になる不調があるときは、迷わず受診を。

便利そうで、ボクが使わなくなった機能も書いておきます
期待して使ってみて、静かにやめたものが2つあります。決済と、消費カロリーの数字です。おすすめ記事が書かない部分こそ、判断の役に立つはずなので書いておきます。
手首だけの決済は、レジの前で崩れました
Apple Watchだけで支払いが終わる。憧れますよね。ボクも最初はそのつもりでした。
でも現実は違いました。お店のポイントカードを出すために、結局iPhoneを取り出すんです。ポイントは貰いたいですからね(笑)。iPhoneを手に持った時点で、そのまま支払いまで済ませたほうが早い。手首で払う理由が消えてしまいました。
今はガソリンを入れる時にQUICPayを使うくらいです。決済は文字盤に置かず、スワイプした隣の文字盤に逃がしています。全部を手首で完結させようとしないほうが、結果的にストレスがありませんでした。
消費カロリーの数字は、そのまま信じないことにしました
これは実測です。フィットボクシング3(Fit Boxing 3)を同じ時間プレイして、ゲーム内の表示は166kcal、Apple Watchは107kcal。同じ運動で、これだけ開きました。
どちらが正しいかは分かりません。ボクの扱い方は決めていて、低いほうの数字を信じるようにしています。多めに見積もって食べてしまうより、そのほうが安全だからです。
ここは大事なところで、Apple Watchの数字は「絶対値」ではなく「昨日との差」で見るものだと思っています。今日は昨日より動けたか。それだけ分かれば十分でした。

アプリを増やす前に、5秒で終わる設定を1つだけ
iPhoneの「Watch」アプリ →「マイウォッチ」→「一般」→「アプリの自動インストール」をオフ。これだけです。
Apple Watchがごちゃつく原因のほとんどは、これでした。iPhoneに入れたアプリが、勝手に手首側にも入ってくるんです。使わないアイコンが並ぶから、目的のものを探すのに時間がかかる。それで「使いこなせていない」と感じてしまう。
ボクは初代・Series 3・Series 6と使ってきて、Ultra 2に買い替えた時に中身を整理しました。振り返るとあれは「アプリを厳選した」のではなく「勝手に増えるのを止めた」だけだったんですよね。順番が逆でした。

ちなみに今のボクの文字盤に載っているのは、バッテリー・カレンダー・アクティビティリング・天気・タイマー・ワークアウトの6つ。ここにレシピ①と②のショートカットが加わる形です。
まとめ|手首は「入れる場所」ではなく「呼び出す場所」でした
Apple Watchのおすすめアプリを探していたあなたへ、2026年7月時点のボクの答えです。
- AIアプリは今は買わない。公式が出ておらず、秋のwatchOS 27で前提が変わります
- ショートカットで自分専用ボタンを2つ作る(声のメモ/2分タイマー)。無料で今日できます
- 課金するならAutoSleepの1本。数字が変わるまで数ヶ月かかるので、早く始めたほうが得です
- 自動インストールはオフ。増やさない設定が、いちばん効く整理術でした
アプリを100個入れた人より、手首から1タップで動き出せる人のほうが、生活は変わります。ボクは体重を-16kg動かして、9年休眠していたブログも動かせました。フィットボクシング3は347日を超えて続いています(2026年7月時点)。
大げさな話ではありません。手首を上げて、ボタンを1つ押すだけ。それが毎日続くと、こうなるというだけの話です。
ボクが毎日つけている相棒
これから1台目を選ぶなら、コスパと軽さでSeries 11が本命です。この記事で書いた使い方は、すべてSeries 11でできます。Ultraのデザインに強いこだわりがなければ、これで十分でした。
この記事で作った2つのボタンも、AutoSleepの睡眠ログも、全部Series 11で動きます。
ボク自身が使っているのはUltra 2です。画面が大きいぶん、リングや心拍数をチラ見しやすい。つけっぱなしにしても気にならないので、睡眠の記録が途切れません。
文字盤が広いぶん、この記事で作ったボタンも大きく置けます。ボクが選んだのはそこでした。
どちらを選ぶか迷ったら、両方を実際に使って比べた記事があります。

よくある質問
- Apple WatchでChatGPTやClaudeは使えますか?
-
2026年7月時点で、OpenAI・Anthropic・Googleのいずれも公式のApple Watchアプリを出していません。App Storeで3社の名前を掲げているApple Watchアプリは、すべて第三者が作った非公式のものです。ボクは秋のwatchOS 27でSiriが刷新されるのを待つほうを選びました。今できることは、標準の「ショートカット」で自分専用のボタンを作ることです。
- Apple Watchの健康データをAIに分析してもらえますか?
-
できるようになりました。2026年1月にClaudeがApple Health(iPhoneの「ヘルスケア」アプリ)との連携に対応しています。Apple Watchで測った心拍数や睡眠はヘルスケアに貯まるので、そこをAIに読んでもらう形です。ただし米国のPro/Maxプラン向けにベータとして始まった機能なので、日本で出てくるかはご自身のアプリの設定画面で確認してください。
- Apple Watchにアプリを入れすぎてごちゃごちゃします。
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iPhoneに入れたアプリが自動でApple Watchにもインストールされるのが原因です。iPhoneの「Watch」アプリ→「マイウォッチ」→「一般」→「アプリの自動インストール」をオフにすると、勝手に増えるのを止められます。ボクは標準アプリ中心の数個に絞っていて、これが一番ストレスがありません。
- 有料アプリは何本くらい必要ですか?
-
ボクは1本だけです。睡眠を記録するAutoSleep(1,000円ほどの買い切り。サブスクではありません)で、これ以外に課金しているアプリはありません。標準アプリで足りるものにお金を払わない、というだけの話です。まず標準で1ヶ月使ってみて、足りないと感じた1点だけを買い足すのがおすすめです。
- 結局、iPhoneがあれば事足りる気がします。
-
スマホは時間を溶かす天才です。天気を見るためにiPhoneを開くと、ついSNSやニュースで5分10分と溶けませんか。Apple Watchなら「天気だけ」「タイマーだけ」を確認して、すぐ自分の生活に戻れます。この数秒の積み重ねが、40代の毎日を再起動させる決め手でした。
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