毎日フィットボクシングをやっているのに痩せない…。そんな40代へ。85.1kgから16kg(85.1→69.2kg)減量したボクが、Apple Watchを使った「心拍数130キープ」と「独自の呼吸法」を全公開します。気合ゼロのズボラなボクが、データだけを頼りに壁を壊した記録です。
先に結論です。ボクの場合、痩せ悩んだ時期に効いたのは「激しさ」ではなく、Apple Watchで心拍数を130前後に保つ”強度の管理”でした。脂肪が燃えやすいとされるゾーンを狙って、あえて飛ばさないようにしてみたんです。なぜ130かというと、(220−年齢)で出る有酸素ゾーンに、ボクの体感を足したライン(理由は本文で)。これが唯一の正解とは言い切れませんが、止まっていた体重がまた動き出した、ボクのリアルな工夫の記録です。
「浮き輪」を脱ぎたくて、ボクは飛ばしすぎて膝を痛めた
85.1kgだった頃、ボクはお腹の脂肪を奥さんから「浮き輪ついてる(笑)」とからかわれ、悔しさのあまり「自分、ハワイ体型なんで!」と意味不明な強がりを言っていました。
その「浮き輪」を一日でも早く脱ぎたくて、最初はとにかく激しく、倒れる寸前までパンチを打ち込んでいたんです。でも、待っていたのは痩せる喜びではなく「膝の痛み」でした。右膝にピキッと痛みが出て、かばっていたら今度は左足まで。「せっかく習慣になってきたのに、もう辞めなきゃダメかな」と本気で焦りました。

そこでボクは、「膝への負担を減らすため、無駄に激しく動くのを一切やめる」という決断をしました。代わりに導入したのが、Apple Watchによる「心拍数130」の管理です。
85.1kgのボクが見落としていた「唯一の数字」
こんにちは、ヨウカンです。42歳・172cm、2025年8月10日からフィットボクシングを開始しました。毎日パンチを打ち続け、今では300日以上が経ちました(この記事の数字は、2026年3月時点・234日までの記録が中心です)。
2026年3月25日に69.8kgを記録し、その後も継続して最大69.2kgまで到達しました。85.1kgからは-16kg。5kgの米袋を3つと、さらに1kg分。それだけの脂肪を脱ぎ捨てた計算です。
先日、ふとApple Watch Ultra 2の睡眠データを興味本位でAIに読ませてみたんです。返ってきたのは「とても良い数字」という評価でした。睡眠中の最小心拍数は「42」。日中の安静時でも48〜54bpmまで下がっていました。
一般に成人の安静時心拍数は「60〜100回」とされ、睡眠中はそこからさらに下がります。ボクの安静時48〜54bpm、そして睡眠中に最小42bpmまで下がるのは、それだけ心肺機能が効率化されてきた一つの目安です(※あくまでボクの数値で、適正値は人それぞれ。極端に低くて不調があるときは受診を)。長く停滞を共にした「重い心臓」が、軽やかに新しいリズムを刻み始めた。そんな実感がありました。この変化を支えてくれたのが、根性論ではなくApple Watchが示す「心拍数」という客観的なデータでした。
ボクが「130」にこだわった理由

「キツいほど痩せる」は、ボクたちが陥りやすい最大の罠です。脂肪が燃えやすい「有酸素ゾーン」の目安は、計算式でざっくり出せます。
(220 − 年齢) × 60〜70%
42歳のボクなら(220−42)×0.60〜0.70 = 107〜125bpm前後が一つの目安。ただし運動に慣れると体がゾーンに適応するので、ボクの体感では130前後が「ちょうど脂肪が燃えている感覚のある」ラインでした。自分の目安を知りたい人は、上の式で一度計算してみてください。
- 130前後(有酸素ゾーン):酸素を使って脂肪をメイン燃料に燃やせる。息が上がりすぎず、フォームを意識する余裕がある。
- 150以上(無酸素ゾーン):酸素が追いつかず、脂肪ではなく糖分をエネルギーに使い始める。
正確に言うと、強度が上がるほど、使うエネルギーに占める「糖」の割合が増え、「脂肪」の割合は下がっていきます(クロスオーバーと呼ばれる現象です)。150まで上げると、必死にハァハァするわりに”脂肪燃焼の効率”という面では旨味が薄れていく。ただ正直に補足すると、総消費カロリーだけ見れば高強度の方が多く燃えます。だからこれは「脂肪燃焼を意識しつつ、毎日ケガなく続けたい」ボクなりの選び方、という話です。
ついでに、よく聞く「20分以上やらないと脂肪は燃えない」という話。これは実は神話で、脂肪は運動を始めた1分目から燃えています(糖と脂肪は常に混ざって使われ、20分で急にスイッチが入るわけではありません)。最終的に痩せるかを決めるのは”その日の総消費”と”続けられるか”。フィットボクシング3は一番軽いデイリーメニューでも30分前後あるので、時間としては十分すぎるほどでした。
じゃあ、なぜ最高速の「EXモード」があるの?
鋭い人はこう思うはずです。「心拍130が目安なら、なんでプログラムの最後に爆速のEXトレーニングがあるんだよ」と。
正直に言うと、ここから先はボクの推測です。高強度の運動にはアフターバーン効果(EPOC)——運動が終わった後もしばらく代謝が高めの状態が続く現象——が知られています。ただ、その上乗せは運動消費の数%程度ともいわれ、そこまで大きくはありません。FB3が本当にそれを狙ってEXを入れたのかも、ボクには分かりません。
- 心拍130を目安に動く:「今この瞬間」に脂肪を燃やす。
- 最高速(EX)で動く:「運動後にもう少しだけ」脂肪が燃えるのを期待する(おまけ程度)。
この違いです。なので「EXは脂肪燃焼のおまけ」くらいに考えていて、リンちゃん(推しのインストラクター)からEXを提案されたら断らない。その程度の付き合い方です(笑)。
40代の最適解は「プログラム速度+1段階」
ボクが辿り着いた最適解が、「プログラムスピードを1段階だけ上げる」こと。スピードが上がれば時短にもなります。100日ほど経って慣れた頃、最大速度でズボラに打っていた時期がありましたが、せっかくのトレーニングで効果が下がるのが嫌で、あえて負荷を落としました。
最高速にしない理由はシンプルで、呼吸が浅くなり、心拍が上がりすぎて、フォームを意識する余裕がなくなるからです。「カカトを上げる」「お腹に力を入れる」という正しいフォームを保ちつつ、理想的な心拍を維持できるのが「+1段階」でした。
【失敗談】二郎系ラーメンの後にパンチを打ってはいけない
「心拍数なんて、ただの数字でしょ?」と思っていた頃の、痛い失敗があります。休日のお昼、大好きな二郎インスパイア系のラーメンをガッツリ食べました。その45分後、「よっしゃ、燃やすか!」と意気込んでフィットボクシングを開始。結果は悲惨でした。
- 心拍数:動いた瞬間に150オーバー。
- 体調:激しい動悸と吐き気でダウン。休憩してもすぐ具合が悪くなりギブアップ。カレンダーのスタンプは押せたのでセーフ。
- 教訓:食べた直後の体は消化に全力。心拍が上がりやすい日は、無理せず休憩を挟んで下げるのが正解。
この記事をニュースを見ながら書いていたら、フィギュアスケーターの坂本花織選手が映っていました。プロのアスリートですら「最高の状態をキープするのは辛い」と言います。プロでも難しいなら、素人のボクらが毎日100点のコンディションなんて、無理に決まっています。
だからこそボクは「130の壁」にこだわりすぎず、コンボの合間にApple Watchでざっくり心拍を確認しながらプレイしています。「今日は高いな」と思ったら休憩を入れる。調子の良い日はほぼノンストップで時短。そんな「自分への優しさ」を仕組みにしました。
脂肪燃焼を助ける「ヨウカン流・呼吸術」
心拍が上がってきた時に、ボクが意識しているのが「呼吸」です。一般に、鼻から吸う呼吸は中強度(ボクの場合は130前後)の運動では効率がよく、呼吸のリズムが整って酸素をしっかり取り込めるとされます——鼻には空気を温め・湿らせ、取り込みを助ける働きがあるからです。逆に強度がグッと上がると、体は自然に口呼吸へ切り替わって、一気に酸素を取り込もうとします。これは医学の専門的な話というより、300日以上続けたボクの体感とすり合わせた工夫として読んでください。
パンチは「シッ!シッ!」、ウィービングからのパンチは「シ〜〜!」「シッ!」と、動きに合わせた呼吸を意識します。
130前後の有酸素ゾーンでは、ボクは鼻から吸って酸素をしっかり取り込むのが一番しっくりきました。鼻呼吸だと呼吸のリズムが整って、フォームを意識する余裕も残ります。慣れるとコンボに必要な酸素量が分かってきて、長いコンボは歌うときみたいに軽くブレスを挟んで調整できます(息が苦しくなったら、無理せず口からも吸ってOKです)。
コンボ終わりに古い酸素をすべて吐き出し、再び鼻から必要な酸素を取り込みます。
このサイクルを守ると、多少コンディションが悪くても呼吸が浅くならず、最後までプレイできます。脂肪燃焼に必要な酸素を全身に届けるイメージです。
ついに70kgを割った日。2026年3月25日の記録
「理屈は分かったけど、本当にうまくいくの?」と思う人へ。数字で見せます。
2月の平均体重は72.5kg。いわゆる「72kgの壁」でずっと停滞していました。でも、平均値が少しずつ下がるのをApple Watchのデータで確認しながら続けた結果、3月の平均は71.3kgに。そして2026年3月25日、ついに69.8kg。長かった70kgの壁を割りました。

「85.1kgから始まったリブート。この数字を見た時、よしっ!と一瞬思っただけで、意外と冷静でした(笑)」。皆勤賞も継続中で、2026年3月時点で234日。その後も途切れず、今は300日を超えました。日々の体重に一喜一憂せず、週単位の平均体重が下がり続けていれば、壁は必ず崩れます。データの可視化こそ、ズボラなボクたちのモチベーションの源泉です。

Apple Watch の「チラ見性能」と、正直な弱点
激しいワークアウト中、Ultra 2の大きなディスプレイは圧倒的に見やすいです。コンボの合間に「チラ見」するだけで心拍が分かる視認性は、一度使うと手放せません。
ただ、ヨウカン流の正直レビューとして、弱点も一つ。ボクはオーシャンバンドを使っていますが、パンチを打つと手首が少し擦れます。以前のSeries 6のスポーツバンドに比べると、たまに痛いくらい。プレイ時は穴を一つきつく締めて対応しています。ここがフィットボクシングにおけるUltra 2の、唯一の弱点かもしれません。
正直に言うと、心拍管理ができれば最新・最上位である必要はありません。型落ちでも十分でした。
👉「心拍を見張ってくれる相棒は、型落ちで十分でした」

【やりすぎ?】毎日フィットボクシングをしても体に悪くないのか
「フィットボクシング やりすぎ」と検索する人の多くは、たぶん「毎日やって大丈夫?逆効果にならない?」が知りたいはず。ボクの実感では、毎日でOKでした。問題は”回数”より”強度”です。ボクは300日以上ほぼ毎日続けましたが、心拍130前後の「軽め」を守り、膝や体がつらい日は強度を落とす(マットを敷く・速度を下げる)——この2つで大きな不調は出ませんでした。ただし体の反応は人それぞれです。痛みや強い疲労が続くなら休養を優先し、持病や不安がある方は念のため医療機関に相談してください。
「毎日やったら体を壊すのでは?」という不安、よく分かります。でも、逆効果になりやすいのは“毎日”そのものより“強度の上げすぎ”でした。心拍を高く上げすぎる(ボクの感覚では160前後を超えるような)状態を毎日続けると、脂肪より糖がメインの燃料になりやすく、疲労も抜けにくくなります(あくまでボクの体感+一般論です)。
ボクの場合は「速度はプログラム+1段階まで・心拍は130前後」を基本に、つらい日(主に始めたての頃の膝の痛み)は厚手マットを敷き、ダッキングを浅くして、膝に負担のかかる動作を控えめにしていました。1日休んだらジム通いをやめてしまった過去があるので、ボクにとっては「休まず、習慣を切らさないこと」が最優先だったんです。これで気合いゼロのまま300日以上続きました。
- 痛みを我慢して続けている
- 疲れが翌日も抜けない
- 心拍が上がりすぎている(無酸素ゾーンの常用)
当てはまるなら、無理に強度を上げず、速度を一段落とすか、いつもの「2分だけ」で軽く流す。ボク自身は休む代わりにこれで乗り切って、皆勤を切らさず続けてきました。ただ、これはあくまでボク個人の続け方です。Fit Boxing内でもリンちゃんが「調子の悪い時は無理をせず、軽いストレッチだけでも」と声をかけてくれます。痛みがある日は、ストレッチだけでもOK——そう割り切るのが一番です(痛みや強い疲労が続くときは休む判断を。無理は禁物)。毎日できることより、長く続くことの方が40代には効きます。
まとめ:あの晩の「42」という数字のこと
ある夜、何気なくApple Watchの睡眠データをAIに読ませて、「睡眠中の最小心拍数42」に静かに驚きました。体重が落ちれば体が軽くなる、という話だとずっと思っていた。でも実際には、目に見えない心拍数のところから、体の中身が変わっていたんです。
9年越しにブログを再起動して、ゲームの時間は激減して(笑)、その分だけ体も脳も「心地よい疲れ」を感じるようになった。気づけば睡眠時間まで、1年前より27分増えていました。
ボクは正直、ズボラです。じゃなきゃ85.1kgまで増えません。「フィットボクシング楽しい?」と聞かれたら、秒で「やりたくないよ(笑)」と答えます。でも、ズボラだからこそ、Apple Watchとデータという「仕組み」に頼り切ることができました。心拍は、気合じゃなくてデータで管理できる。まずは今日のワークアウト中、Apple Watchを一度だけチラッと見てみませんか?
そもそも、その心拍を動かしてフィットボクシング3で-16kg痩せた実録は、こちらにまとめています。




